新年のご挨拶 禁酒から6年目を迎えて
新年明けましておめでとうございます。
熊本の禁酒カウンセラーの溝尻啓二です。
思い返せば早いもので、アルコール依存症だった私も、今年で禁酒6年目を迎えることができています。
忘年会にも参加してきましたが、もちろんお酒に口をるけることなく楽しい時間を過ごせました。
我慢しているわけでも、飲みたいという気持ちに耐えてるでもありませんでした。
むしろ「ラム酒」が香り付けに使われている料理を口に入れて、思わず吐き出して(汚い表現ですいません…)しまったほどです。
知人がからかい半分でお酒を進めてきましたが、きっぱりとお断りすることができました。
そうして「自分の禁酒は成功している」と心から実感できて、モチベーションが高まりました。
私は禁酒してから、飲んでいた時以上に忘年会や忘年会に参加するようになりました。
こうした成功体験をすることは非常に楽しくて、禁酒を始めた2年後に「禁煙」にも挑戦しました。
こちらも今現在4年目突入です。
禁酒や禁煙をすると、何かを犠牲にしてしまうのではないかと不安を感じていましたがそんなことは無く、むしろ、お酒を飲んだりタバコを吸っていた頃よりもストレスを上手に解消できるようになり、人付き合いが楽になったと感じています。
なぜなら、お酒の席に参加しても「飲酒も喫煙もしなかった」という事実がそのまま「成功体験」に繋がるからです。
なにせ周りはガブガブお酒を飲んで、ぷかぷか煙草を吸っている人たちばかりです。
そんな環境の中で渇望感も無く、誘惑にも負けないということは凄いことだと思いませんか?
もっとも、だからといってお酒の席で「お酒はやめた方がいいよ」なんて野暮なことを言ったりはしません。そんなことを言っても場がシラけるだけですし、最悪の場合は口論になってしまいます。そうやって感情的になると相手も禁酒しにくくなるものです。
ただ、お酒やめた事実を告げ、自然と振る舞っているだけで、お酒をやめようと思っている人なら、飲酒について自問するようになるものだからです。
そうしてもし相手が「自分も実はお酒をやめたいと考えている」と打ち明けてきたら、喜んで協力します。
専門家の中には、お酒をやめたら飲み屋に行くな、飲み友達とは遊ぶな、誘惑するもの(お酒類)がある場所には行くな、という方がいます。
一見するとそれは合理的な指示のように思われますが、私はこの方法だと禁酒が難しいのも納得できると思っています。
なぜならば余りにも『制限』が多すぎるからです。
飲み屋に行くな=忘年会、新年会、歓送迎会にも出席するなということでしょうか?
飲み友達と遊ぶな=仲の良い友達が「酒飲み」なら縁を切れ、奥さんや旦那さんが「酒飲み」なら離婚しろと?
誘惑するものがある場所には行くな=繁華街に出ることはおろか、コンビニやディスカウントストアに買い物にも行けなくなってしまいます。
極端な例をあげれば、テレビも見れませんし、職場の飲み会のチラシ等も「お酒」を連想させるためNGということになります。
まあ、これは「お酒をやめるということは、これくらい難しい事なのだから、これくらいの気構えをしなさい」という事なのかもしれませんが、このような態度ではお酒がなかなかやめられないのも無理はないと思います。
あまりにも払う犠牲が大き過ぎるからです。そんな状態ではとても「ワクワク」した気持ちにはなれないですよね?
禁酒にしろ、禁煙にしろ、ダイエットにしろ、それらは目標を叶えるために設定するはずです。
ですが、禁酒や禁煙をするときにそんな「ワクワク」した気持ちで行動を起こす人がどれだけいるでしょうか?
恐らく、ほとんどいないのではないかと思います。
ですがこの「ワクワク」した気持ちは非常に重要なことです。
なぜなら目標が一番達成されるときというのは「ワクワク」して行動を起こしている場合の方が圧倒的に多いからです。
そういう状態のとき、人は高いモチベーションで、目標達成のために質の高い行動をするのです。
ダイエットに失敗する原因は「痩せなければいけない」という恐れを動機にして頑張っているから続かないのです。
禁酒や禁煙も同じで、「やめなければならない」と悲しく辛い気持ちを動機にしているから続かないのです。
ダイエットには、みんな成功するタイミングがあるそうです。
それは結婚式が決まったときだそうですが、きれいな自分を見せたいと「ワクワク」しているから、このときばかりはダイエットに成功するのです。
ですので、禁酒を始めるときも「やめること」そのものを目標にするのではなく、「禁酒をすることで得られる素晴らしい結果」を意識することがとても重要になります。
禁酒で得られる素晴らしい効果はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
個人的には、やめてすぐに飲み会に参加するのもいいかもしれません。
そうすれば「お酒を飲まなくても人生を楽しめる」と納得できますし、「禁酒の成功体験」も実感できるからです。
人生の中で、時間と健康とお金は、いくらあってもあり過ぎるという事はありませんよね。
お酒をやめると、この三つをもっとたくさん手に入れることが出来ると思います。
せっかく手に入れたものは、自分が本当に楽しめることにだけに有意義に使いたいですよね。
私はお酒と煙草をやめて浮いたお金で、去年「ヒプノセラピスト」の上位資格である「マスターヒプノティスト」という資格を取りました。
これからは禁酒カウンセリングに「ヒプノセラピー」の手法も取り入れて行きたいと考えています。
そして、そうやって楽しみながら、私はこれからも禁酒を続けていきたいと思います。
私事の禁酒日記みたいになってしまいましたが、こちらを新年のご挨拶とさせていただきました。
どうぞ今年も禁酒カウンセリング tender~テンダーをよろしくお願いいたします。