すべての依存症に共通するのはストレス
ストレス社会と呼ばれる現代において、鬱などの心の病にになる人が急増しています。依存症もそのなかのひとつです。
依存症の人は、なんらかのストレスを抱え込んでいると思います。さらに現代社会では、SNSの普及や単身生活者の増加、地域社会の崩壊などによって、人と人とのつながりが希薄になり、孤独や不安を感じる人も少なくありません。またモノが豊かになる一方で、心の豊かさは失われ続けています。
若い世代から高齢者世代まで、幅広い年代で依存症の人が増加している背景には、ストレス社会の存在があるのです。
【ポスト核家族】
一人暮らしをする人が増え、かつての家庭みられた、一家団欒や語らいの風景が消えつつあります。
【結果】
一人暮らしの高齢者も増加。
【少子化】
親や周りの大人の愛情が子供に集中し、「愛されて当たり前」という自己愛の強い子供が増えています。
【結果】
自己中心的な若者の増加。
【進む格差社会】
成果主義、能力主義で評価され、激しい競争社会で生き抜くことを余儀なくされています。
【結果】
弱肉強食で、勤労者の不安増大。
【道徳・倫理観の低下】
モラルを守ろうとする意識が低下し、個人の自由のみを追求する傾向が強くなっています。
【結果】
自分の欲望を我慢できない。
【情報化社会】
IT技術が進み、便利さの反面、人と顔を合わせる機会が減少しています。
【結果】
人と人とのつながりがなくなる。
【地域社会の崩壊】
伝統や文化の継承、相互扶助などを担ってきた地域社会が崩壊し、隣人の顔も知らない人が増えています。
【結果】
人と地域とのつながりがなくなる。
現代社会は、私たちに様々なストレスを与えてきます。ときにストレスは大きな不安となってのしかかり、何かに依存することを、誘発しているのかもしれません。