寂しさを埋めて「安心」を得たい。
・原因のひとつとして幼児期の体験があります。
子供の頃に、母親(養育者)との関係がうまく築けないと、寂しさを温かく癒してくれる母親のイメージを持てないまま成長してしまいます。
その為、心に大きな不安が生じ、なんとか寂しさを埋めようとした結果、人やモノへの依存に陥っていくと言われています。
幼児期に「親の無条件の愛情」を得られず、愛情飢餓が根源的な原因で、様々な依存や問題行動を起こすこともあります。
ですが、幼児期に母親との一体感が得られなかったのは、必ずしも母親の責任ではありません。
母親が慈しんで抱っこしていても、赤ちゃんがその気持ちを感じていなかったのです。きつすぎて、あるいはゆるすぎて不快だと感じていた場合もあります。母親と「波長が合わなかった」という表現が適切なのかもしれません。親だって完璧な人間ではないのです。
・底知れぬ「さびしさ」を埋め続ける
依存症の始まりは、「さびしさ」にあります。この寂しさは郷愁を誘うような寂しさではなく、もっと根源的な恐怖や孤独絶望を感じるほどの感情です。その耐え難いさびしさを埋めようとして、人やモノで「安心」を得ようとします。ですが、本当の安心は得られず、寂しさを埋め続けようとエスカレートしていきます。
特徴としては以下のものが上げられます。
【くり返す】
周囲に迷惑をかけているのに、懲りることなく、何度も同じ失敗を繰り返してしまいます。
【より強い刺激を求める】
同じことを繰り返しますが、同じ程度の刺激では物足りなくなり、ますますエスカレートしていきます。
【いつも頭から離れない】
依存している対象がいつも頭から離れません。視野が狭く、冷静な判断が出来にくくなり、思いついたらすぐにとびついてしまいます。
【やめようとしてもやめられない】
「もうやめよう」と思っているのに、自分の意志ではどうにもコントロールできない状態です。